院長挨拶

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理事長挨拶

 

1964年医療法人清仁会を開設以来、中濃地域唯一の精神科病院として地域の皆様の医療ニーズに応え、病院機能の充実に努めてきました。
この間、「常に病める人の立場に立った医療」の実践を心がけ、「地域から求められる新しい医療サービスの提供」を通じ、地域医療と地域社会の貢献を基本理念として、職員一丸となって取り組んでまいりました。

こうした永年の努力は、新しい時代に調和した地域に開かれた“ニュー・ホスピタル”を確立し、誰もが気兼ねなく気軽に受診ができる環境を整え、24時間対応できる精神科病院として再生することができました。

高ストレス社会、超高齢社会、激変する社会経済活動などを背景に、当院を利用される方々の疾病構造の変化を感じます。
特に高ストレス社会にともなう症例や年齢を重ねることで多発する症例など、身近に起こり得る心の病が多くなっているように感じます。

当院にとって幸いなこととして、関連病院である社会医療法人厚生会中部国際医療センターの最先端医療設備の活用や社会福祉法人慈恵会との連携など、精神科医療を専門とする機関にとって何者にも代え難い、社会資源が有効に活用できるということであります。

今後も、当院をご利用される方々に質の高い安全な医療サービスが提供できるよう、全職員が常に自己研鑽に励み努力してまいる所存です。

 

特定医療法人 清仁会
理事長 山田實紘

ナースの森

院長挨拶

生きづらさの理由を知り
人生をともに歩みたいーー。

ひとはみな、人生を紡ぎ、毎日を懸命に生きています。
ただ生きづらいと思うことも、しばしばあります。
ではこの生きづらさはどこからやってくるのでしょうか?
それを、3つの側面から考えてみます。

ひとは平等にをもらい受け、この世に生れてきました。

とは心の土台です。
そして、は思いのほか個性的です。
その上、病気や事故、老いなどさまざまな要因で、一層個性的になります。

ところが、多くのひとはの特徴について、あまりに無知です。
個性に合わないの使い方は、苦しみをもたらします。
だから私たちは、脳画像検査や心理検査を用いて、“大切な脳の特徴”を明らかにします。

社会

ひとは学校で、職場で、家庭で生きています。それを一般的に、社会と呼びます。

そして多くの方は社会のなかで、周囲の要望に応えながら、生きがいや働き甲斐を手にすべく、必死に活動しています。

でも、もしも、周囲の要望がゆがんでいたとしたら、願望そのものが自らを苦しめていたら、どうでしょうか。
おそらく、心も身体も疲労し、ひどい時には倒れる可能性があります。

ここで、私たちは問いたいのです。
「ひとは、はたして、社会と調和しているでしょうか?」

もし調和していないなら、その不調和のカラクリを、患者様やご家族と“対話”を続けながら、明らかにしていきたいです。

自分史

ひとは、自分史(=一人ひとりの歴史)を持っています。例えば、苦労の歴史、喜びの記憶ーー。

自分史は、今とこれからの生き方を、良くも悪くも、大きく決めます。

でも、どんな経緯から今の自分になったのか、自分のことながら、よくわからない方が意外に多いです。

だから私たちは患者様に、“自分=わたし”をはっきりとつかんでいただきたいと思っています。


院長挨拶

自分の生き方を考えて、
支えられる勇気をもつ

「生きづらさのわけを知る」ことは、2つの益をもたらします。

1つは、自分らしい生き方について思案できます。
まずは生きづらさの経緯を知ること。
そして今度は、その困難がどう小さくできるのかを、ともに考えましょう。

2つは、支えられる勇気がもてることです。
支えを受け入れるには、実は勇気が必要です。
自分を知れば、共に成し遂げたパートナーである私たちを発見してくれるでしょう。
だから私たちの理解と受容をもとに、そんな支えられる勇気を持っていただきたいのです。

院長挨拶

最後に

周囲の人たちが、変わらなくてはならないかもしれません。
そもそも、世の中の常識自体を変える必要もあります。

だからこそ、私たちは地域の人たちに対して、意識変革を発信し続けます。

心が苦しくなったら、ともにそのわけを探りましょう。
そして、より自分らしく生きられる方法を、ともに模索しましょう。

私たちはより一層、生きやすい社会を目指し、地域のすべての人たちと手を携えていきます。