認知症疾患医療センターのご案内

dementia center

のぞみの丘ホスピタル
認知症疾患医療センターについて

認知症疾患医療センターのご案内

岐阜県は認知症疾患に関する早期診断・早期治療を行うとともに、地域の医療・福祉との連携を図ることを目的として、県内8病院に認知症疾患医療センターを設置しています。

当院は岐阜県において事業が開始された平成23年度から、認知症疾患医療センターの相談窓口として指定され、認知症の方やご家族、医療関係者からの相談を受付けています。

認知症疾患医療センターのご案内
  • 認知症の早期診断・早期治療
  • 認知症の鑑別診断・初期治療
  • 認知症に関する専門医療相談
  • 認知症についての啓蒙啓発
  • 認知症の周辺症状の治療(入院含む)
  • 認知症の方の身体合併症への対応(入院含む)
  • 認知症と診断された後の日常生活支援

このような相談が
よく寄せれています。
「どう対応したら良いだろうか」と
思ったらまずはご相談ください。

認知症疾患医療センターは相談は無料です。
精神保健福祉士が丁寧にお話をお聞きします。
お気軽にこちらまでご連絡ください。

認知症疾患医療センターのご案内
ご家族の方へ
  • 最近、物忘れが目立つようになった
  • 同じことを何度も尋ねたり、話したりするようになった
  • 人が変わったように怒りっぽくなった
  • 徘徊で警察に保護された。これ以上、自宅で介護するのは難しい
  • 自宅で介護をしているが、精神的な負担が大きい
  • 他の介護者家族と交流できる機会はないだろうか 
認知症疾患医療センターのご案内
ご本人へ
  • 最近、忘れっぽくなった
  • 家族からもの忘れを指摘される
  • 認知症ではないか心配
  • やる気がおきず、趣味が楽しめなくなった
  • 自動車運転免許の更新に、診断書の提出を求められた
認知症疾患医療センターのご案内
医療関係者・
施設関係者の方へ
  • 施設での対応が限界(徘徊、夜間不眠、不穏、興奮、介護抵抗、暴言暴力など)
  • 肺炎の治療で入院してもらったが、身体状況が改善してもリハビリの意欲がない。食事も十分に摂取しない
  • 骨折の治療で入院してもらったが、不眠や興奮、介護抵抗などがある 

認知症疾患医療センター
での支援内容

01.周辺症状の急性期対応や
身体的合併症への対応

専門医が認知症の周辺症状に対して診察・診断。その後、症状改善に向けて通院や入院を通じた治療を行います。

また認知症に合併しやすい身体疾患にも医療的な処置を施し、近隣の病院(中部国際医療センターなど)ととも必要に応じて連携します。

認知症の周辺症状とは

幻覚・妄想、易怒性、不眠、不安、抑うつ、暴言、暴力、徘徊、異食、介護抵抗、興奮、不潔行為 など。

認知症に合併しやすい身体症状とは

運動症状(パーキンソニズム、不随意運動など)、廃用症候群(筋萎縮、拘縮、便秘、褥瘡など)、老年症候群(転倒、骨折、脱水、食欲不振、体重減少、嚥下困難、誤嚥性肺炎、低栄養、排尿障害など) など。

認知症疾患医療センターのご案内

02.専門の相談員による相談

精神保健福祉士が、認知症に関する不安や悩みの相談に応じるとともに、場合によっては地域包括支援センターなど関係事業者と連携を図り、介護サービスの利用を調整します。

ご本人だけでなくご家族、医療機関、地域包括支援センター、ケアマネージャー、介護事業所などからの相談も受付けています。

認知症疾患医療センターのご案内

03.鑑別診断・初期対応

認知症のタイプや進行度などの鑑別診断、治療方針の確定などが必要な方には、医師による診察、心理検査、画像検査、血液検査などを実施し、総合的な診断を行います。その結果に基づき、薬物療法や環境調整などの初期対応を行います。

実施する検査

各種検査で評価を実施します。

検査名 診断内容 実施場所
画像検査(頭部CT) 脳の概略的評価虚血や
脳室拡大などの評価
当院
画像検査(頭部MRI) 脳の形態評価血
管障害の有無の評価
連携病院
(中部国際医療センター)
画像検査(MIBG・DAT) レビー小体型認知症の評価 連携病院
(中部国際医療センター)
画像検査(SPECT) 脳血流動態の評価 連携病院
(中部国際医療センター)
画像検査(胸部レントゲン) 心拡大などの評価 当院
血液検査 身体疾患の除外
(身体疾患が原因で認知機能が
低下している可能性を探ります)
当院
心電図 心機能の評価
虚血状況の評価など
当院
脳波 脳器質性疾患の除外 当院
心理検査(認知症検査) 知的機能や認知機能の把握 当院
04.日常生活支援相談機能

認知症の診断後、介護サービス等の利用に繋がるまでの支援の空白期間にも、認知症の人や家族が円滑な日常生活を過ごせるよう支援します。 必要に応じて地域包括支援センターなど関係事業者と連携し、手厚い支援も行います。

日常生活支援の具体的な内容

診断後の認知症の人や家族に対する相談支援
今後の生活や認知症に対する不安の軽減に向けた相談支援。

ピアサポート活動や交流会の開催
認知症とすでに診断された当事者による、ピアサポート活動の実施。

かかりつけ医との連携
認知症疾患医療センターが、認知症と診断された方やその家族に対して、かかりつけ医と連携して、診断後の日常生活支援。

歯科医療機関との連携
口腔機能を維持するため、歯科医療機関と連携して支援。

ピアサポート活動とは? 認知症という同じ立場の方々が集い、お互いの体験談を話し合いながら、悩みや境遇を共有し、支え合う取り組みです。

認知症疾患医療センターのご案内

05.情報提供と関係機関向けの
研修開催

認知症に関する情報共有や交流を目的として、研修会やご家族の集いを開催。またホームページやパンフレット、映画会による情報発信も行っています。

認知症の研修会や講演会は、関係機構や医療従事者向けても開催されています。

外来待合室に、パンフレットや研修会のチラシを設置しています。当事者および介護家族の集いは下記をご参照ください。

これまでに開催した研修会など

研修名 参加対象 内容
認知症映画会(毎年開催) 一般の方 認知症を題材にした映画の上映会
VR認知症体験会 一般の方 VR技術を使い、認知症の方の経験を疑似体験
リバイバルダンス 一般の方 認知症予防を目的としたダンスプログラム
認知症事例検討会 専門職 関係機関・多職種での事例検討会
ナースの森

集いについて

のぞみの丘ホスピタル認知症疾患医療センターでは、現在下記の2つの集いを定期的に開催しております。是非お気軽にご参加ください。

HOPETOWN
(ホープタウン)

HOPETOWN(ホープタウン)は、認知症当事者の方を中心とした集いです。
認知症の方が、仲間や味方と出会い、本音で語り合ったり一緒に活動したりしながら、楽しみづくり、生きがいづくりができる集いです。
2ヶ月に1度の頻度で開催しています。
是非お気軽にご参加ください。見学のみでも大歓迎です。

サンサン相談室

サンサン相談室は、介護者家族の集いです。
「認知症」を知ることで介護がしやすくなることもあります。また、介護をしている仲間をつくることで支え合うこともできます。
介護者家族が仲間の輪をひろげ、一緒に「認知症」について聞ける、話せる場です。
是非、お気軽にご参加ください。見学のみでも大歓迎です。

対応実績

  2019年度 2020年度 2021年度
認知症専門医療相談の件数
①電話
②面談
①616件
②177件
①576件
②171件
①591件
②102件
認知症専門外来数
①延患者人数
②延紹介患者人数
①4294人
②148人
①4278人
②163人
①4728人
②135人
入院患者数 158人 153人 210人
ナースの森

相談先について

特定の受付場所はございません。電話でお問合せいただくか、のぞみの丘ホスピタルの受付でお声かけください。

相談日時 9:00〜15:00【月曜日〜金曜日】*年末年始及び祝祭日を除く
相談電話 0574-27-7833
費用

相談は無料です。受診は、各種保険をご利用いただけます。

相談から受診までの流れ

お問い合わせ
/ご相談

まずはお困りごとについてご相談ください。

初診予約 

電話あるいはご来院いただき、初診の予約をお取りください。

受診

予約の日時にご来院ください。
ご来院時は外来受診と同じく、医療保険証やお薬手帳をご持参ください。

※もしお薬手帳をお持ちでしたらご持参ください。

よくある質問

どんな対応をしてもらえますか。

ご相談内容に応じて、受診や介護保険サービスの利用などをご案内いたします。

認知症になると、具体的にどのような症状がみられますか。

認知症の症状は、「中核症状」と「周辺症状」に大別されます。

  • 「中核症状」⇨記憶障害や見当識障害、失認などがあります。
  • 「周辺症状」⇨幻覚や妄想、徘徊、不眠、不安などがあります。

紹介状がなくても受診することはできますか。

可能です。
ただし、診療をスムーズに進めるために、通院中の医療機関がある場合は可能でしたら紹介状をご持参ください。
もし他の医療機関から処方されたお薬を内服している方は、当日お薬手帳をご持参ください。

相談時には何を伝えればよいのでしょうか。

相談員が下記のことをお伺いしますので、答えられる範囲で教えてください。

  • どんなことでお困りなのか
  • いつ頃からどんな症状が出ているか
  • どんな生活状況か
  • 治療中の病気はあるか など

身体疾患のチェックは重要なのでしょうか。またどんな症状が併発するのでしょうか。

高齢者の場合、認知機能の低下によって、症状の自覚や他者へその症状や苦痛を伝えるのが困難になります。
もし症状の発見が遅れた場合、重症化するリスクも高まります。

また身体症状の影響で、行動心理症状(BPSD)の出現、さらなる認知機能の低下にもつながります。

身体疾患の治療で入院が必要になった場合には、環境変化によるダメージも加わり、せん妄を呈し、一般の医療機関での対応が困難になることもあります。
そのため認知症高齢者の診療においては、身体症状のチェックが不可欠となります 

医療者側からのご質問

紹介状の書式はありますか。

特定の書式はありません。貴院で使用している書式をご利用ください。

医療機関から初診予約を取ることは可能ですか。

可能です。まずは医療相談室までご連絡ください。

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「HOPETOWN」や「サンサン相談室」などの集いについての情報発信をしています。
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尚、個別の相談や問い合わせには対応致しかねますのでご了承ください。
 

岐阜県認知症疾患医療センターとは?

認知症疾患医療センターのご案内

岐阜県認知症疾患医療センターは認知症の専門医や相談員を配置し、認知症の診断や治療、医療相談などを行なっています。

認知症に関する悩みや心配事がありましたら、当センターまたはお近くの岐阜県認知症疾患医療センターまでお気軽にご相談ください。